キバナイカリソウ(黄花碇草)

Epimedium koreanum


キバナイカリソウ1


  • 科名・属名 : メギ科 イカリソウ属

  • 特徴 :
     草丈20〜40cmの多年草。
     地下茎は疎らに分枝する。
     葉は2回3出複葉で、小葉は卵形〜狭卵形、長さ5〜16cm、幅3〜10cm。先は尾状に伸び、縁に多くの刺状の毛がある。質はやや硬く、裏面に微毛がある。
     花は総状につき、花弁は4個、淡黄色で、長さ7〜8mm、距は長く20〜24mmになる。萼片は8個、2輪に並び、外の4個は小型で早落性、内側の4個は花弁状。雄しべは4個、雌しべは1個。
     果実(袋果)は大きさの違う2片に割れる。

  • 分布・生育地 :
     北海道(渡島半島)〜本州(主に日本海側) (国外:朝鮮)
     温帯山地の林内

  • 花期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1997年4月29日 新潟県北魚沼郡
     中・全体2 2005年6月4日 長野県白馬山麓
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花 1977年5月6日    同  上

  • 撮影記 :
     初めてこの花を見たのは、昭和52年、富成さんの「春の花」に記されていた白馬山麓であった。
     夜行電車で出かける撮影も初めてであったし、花が見つかるかどうかも心配であったが、すぐに見つけてほっとした。
     上の写真はその時ではなく、「魚沼産コシヒカリ」で有名な新潟の山奥で撮影したものである。
     中は2005年、久しぶりに訪れた白馬山麓で再会した花で、最初に出会った花は(下)、ポジが退色し補正したが元の色は再現できなかった。

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キバナイカリソウ2

花序