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- 科名・属名 : メギ科 ナンブソウ属
- 特徴 :
草丈20〜30cmの多年草。
地下茎は細く、横に這う。
全体に毛が無く、茎の基部に鱗片と普通1個の根出葉をつける。
根出葉は無柄の3小葉をつける。小葉は長さ6〜10cm、幅4〜8cm。頂小葉は倒卵形で先は浅く3裂し、基部は不揃いに浅く湾入する。側小葉はゆがんだ卵形で先は波状に浅裂し、裂片の先は鈍い。根出葉には長い葉柄がある。茎葉はない。
花は穂状花序となり、白色で径約7mmの無柄の花を多数つける。花弁や萼片はなく、9〜15個の雄しべと1個の雌しべからなる。花糸の長さは不揃い。
果実(袋果)は腎形、長さ3〜4mm、熟すと裂開する。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(北部) (国外:中国(北・東北部)?) 温帯の落葉樹林下
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1990年5月27日 北海道札幌市 中・全体2 1997年6月15日 北海道芦別市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花序 1990年5月27日 北海道札幌市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
岩手県で発見されたことからナンブ(南部)の名が付けられている。
どこにでもあるものではないらしいが、北海道では何ヶ所かで見かけた。
この花は花よりも葉の形が面白く、写真のような葉は一度見たら忘れようになく、葉だけでもすぐに本種とわかる。
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