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- 科名・属名 : メギ科 ナンテン属
- 特徴 :
高さ1〜3mの常緑低木。逸出帰化?
幹は叢生しあまり分岐しない。
葉は互生し、3回奇数羽状複葉、小葉は披針形で長さ3〜7cm、幅1〜2.5cm。先は鋭形、全縁、質は革質で表面は光沢がある。
花は枝先に大きな円錐花序となって多数つき、白色で径約6〜7mm。花被片は3個ずつ輪状につき、内側のものほど大きく、萼片と花弁の区別は明らかでなく、最も内側の6個は花弁状になる。雄しべは6個、雌しべは1個。
果実(液果)は球形で径6〜7mm、赤熟する。
- 分布・生育地 :
逸出帰化?(中国原産)、自生説では、本州(茨城県以西)〜九州 (国外:中国) 山野
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年6月23日 埼玉県飯能市 中上・全体2、中下・花 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・果実(液果) 2014年12月19日 東京都高尾山 右下・葉 2013年6月23日 埼玉県飯能市
- 撮影記 :
庭や公園などに植えられているものをよく見かけ、山野に生えているものも栽培品の逸出帰化といわれる一方、国内にも自生があるという説もある。
確かに人家近くに生えているものは逸出と考えられるが、この花の写真を撮影したのは埼玉県の山中、人家からは遠く離れた林縁に咲いていたもので、自生があるという説に一票を入れたくなる。
真赤に熟す果実はアルカロイドを含み、咳止めなど薬用にされるということであるが、赤い果実が冬の青空に生える景色はなかなか絵になるものである。
よく食物の上にこの葉をのせて進物とする風習があるが、食当りの(難を転ずる)というまじないということのようだ。
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