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- 科名・属名 : ミカン科 サンショウ属
- 特徴 :
高さ6〜8(-15)mの落葉高木。
幹は太いものでは60cmになり、樹皮は灰褐色、枝には長さ2〜4mmの鋭い刺が不規則に生え、強い臭気がある。
葉は互生、枝の上部に集まってつき、奇数羽状複葉で長さ25〜80cm、11〜21個の小葉がつく。小葉は披針形〜披針状長楕円形、長さ7〜15cm、幅1.5〜4cm。先は尾状に尖り基部は歪んだ鈍形〜円形、縁には浅い鈍鋸歯があり、両面とも無毛。裏面は白色を帯び、油点がある。
花は雌雄別株、枝先に長さ、幅とも13〜20cmの散房花序を出し、多くの花をつける。花弁は5個、緑白色〜白色、雄花では楕円形、雌花では卵状楕円形、長さ2〜2.5mm。雄花の雄しべは5個、雌花の子房や花柱は緑色。
果実は3個の分果からなり、分果は扁球形で長さ3〜5mm、灰褐色で油点がある。分果は秋〜冬に裂開し、種子は楕円状球形で長さ3〜4mm、黒色で光沢がある。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:朝鮮半島(南部)、中国、台湾) 低地の伐採跡、河原、崩壊地
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2016年7月16日 千葉県柏市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花、下右・葉 同 上 下左・果実 2014年11月23日 神奈川県三浦市
- 撮影記 :
西日本の沿海地に多い樹で、大きいものは10mを優に越える大木となる。
盛夏の頃、その高い梢の先に花をつけるが、花は小さく色も緑白色〜白色とあまり目を引くものではなく、これまで望遠レンズでの撮影に留まっていた。
晩秋、果実が裂開し黒光りする種子を見せると、花も少なくなった林縁で気がつくことが多い。
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