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- 科名・属名 : ミカン科 ミヤマシキミ属
- 特徴 :
高さ0.6〜1.5mの常緑低木。
葉は互生して茎の上部にやや集まってつき、葉身は倒披針状長楕円形〜倒卵状長楕円形、長さ6〜12cm、幅2〜5cm。先は短く尖って浅く凹み、基部はくさび形、縁は全縁。質は革質で厚く、表面には光沢があり、両面無毛、裏面には油点が散在する。葉柄は長さ0.5〜1cm。
花は雌雄異株、枝先に長さ2〜5cmの散房状の円錐花序を出して径約1cmの花を多数つける。花弁は白色で4個、長楕円形で長さ約4mm。雄花の雄しべは4個で直立し、雌花退化した雄しべと1個の雌しべからなり、柱頭は平たく、浅く4〜5裂する。
果実(核果)は球形、径8〜10mm、赤熟する。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州 (国外:台湾) 低山地の林内
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年4月17日 神奈川県箱根 中上・全体2 2022年4月24日 大分県由布市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・雄花 2014年5月24日 静岡県天城山 中下・雌花 2013年4月27日 東京都高尾山 下左・果実、下右・葉 2014年5月24日 静岡県天城山
- 撮影記 :
春、冬眠から目覚め、スミレ類など草本の花や、芽吹き始めたばかりの枝先に咲く樹の花にカメラを向けながら歩いていく。
常緑の低木が茂る林下、濃緑色で光沢のある厚い葉を持った白い花が点々と咲いている。
何となく春らしいイメージに欠ける花だが、花は雌雄異株でじっくり見るとなかなか面白い。
実が赤く熟す秋から冬の頃には、春と違って存在感がある。
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