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- 科名・属名 : ミソハギ科 ヒメミソハギ属
- 特徴 :
草丈10〜30cmの1年草。
茎は4稜があり、直立してよく分枝し、無毛。
葉は対生し、広線形〜披針状長楕円形、長さ1.8〜5cm、幅0.2〜1.2cm。先は鋭形、基部は耳状となって茎を抱く。葉柄はほとんどない。
花は集散花序となって葉腋につき、淡紫色〜淡紅紫色、径約1.5mm。花弁は4個で小さい。萼筒は鐘形、長さ約1.5mm、4裂する裂片は三角形。
果実(刮ハ)は球形で、径約2mm、下半分は萼に包まれる。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:アジア、アフリカ、オーストラリアの熱帯〜亜熱帯域) 水田や湿地
- 花期 : 9〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2007年9月23日 東京都日野市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 2006年10月1日 同 上 左下・果実 2017年10月8日 神奈川県川崎市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
すっかり色づき収穫を待つばかりの水稲、畦とのわずかな隙間に暗緑色の葉をした地味な植物が生えている。
東京都下の住宅地にわずかに残る水田、毎年忘れずにこの花が咲いてくれる場所があり、ご機嫌伺いに今年も出かけた。
近づいて目を凝らしてみると葉腋に紫褐色の小さな玉がつき、ルーペで覗くとその先に黄色の葯のようなものが見える。
花はごく小さく、図鑑には淡紫色〜淡紅紫色の4弁とあるが、見かけたのは4弁でなく5弁花もあった。
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