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- 科名・属名 : ミソハギ科 ヒメミソハギ属
- 特徴 :
草丈20〜100cmの1年草。帰化。
茎は直立し、4稜があり無毛で、斜上する多くの枝を出す。
葉は対生、葉身は狭披針形〜線形で、長さ2〜8cm、幅0.2〜1.5cm。次第に細くなり先端はやや鈍頭、基部はほこ形になって張り出して茎を抱き、縁は全縁。質はやや革質、両面無毛。
花は葉腋に2〜5(〜14)個つく。花柄は短く約1mm。花弁は4個、円形〜円状倒三角形で平開し、紅紫色、長さ約2mm。萼は開花時には筒状で、後に果実を包む。雄しべは4〜6個、長さ約3mm。雌しべは1個、子房は球形で、長さ約3mm。花柱は1個、紫紅色、先端は頭状で淡緑色、長さ約2mm。
果実(刮ハ)は球形、径3〜4mm、初め萼内にあるが後に頂部を露出し、赤褐色で光沢がある。種子は多数あり、三角錐状、黒褐色で、長さ0.3〜0.4mm。
- 分布・生育地 :
帰化(北アメリカ原産)(本州(埼玉県)〜沖縄に帰化) (国外:南北アメリカ、アジア、北アフリカ、南ヨーロッパの熱帯〜温帯に帰化) 水田や湿地
- 花期 : 6〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1999年10月3日 東京都昭島市 中上・全体2 2008年10月12日 埼玉県さいたま市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1 2023年9月26日 東京都八王子市 中下・花2 2008年10月12日 埼玉県さいたま市 左下・果実(刮ハ) 同 上 右下・葉 2023年9月26日 東京都八王子市
- 撮影記 :
初めてこの花に出会ったのは十年近い前、多摩川の河川敷の水溜りだった。自生種では思い当たる花がなく、帰化種であることはすぐわかったが、手持ちの図鑑には載っていなかった。
その後、帰化植物の図鑑などでこの花であることがわかり、増えてきたのか気をつけてみるようになったせいなのか、東京近郊の田んぼでもちょくちょく見かけるようになった。
よく似ていて花柄が明瞭なナンゴクヒメミソハギという花も帰化しているようだ。
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