ホザキキカシグサ(穂咲きかし草)

Rotala rotundifolia


ホザキキカシグサ1

  • 科名・属名
  • : ミソハギ科 キカシグサ属

  • 特徴

  •  草丈10〜30cmの多年草。
     根茎は地を這い、先はほぼ直立し、紫色で無毛。
     葉は対生し、楕円形〜円形で、長さ5〜8mm。質はやや厚く、全縁。
     花は茎頂に穂状花序となって多数つき、花弁は4個、倒卵形、紅紫色〜淡紫色で、長さ1.5〜2mm。
     果実(刮ハ)は楕円形で、長さ約3mm。

  • 分布・生育地

  •  九州  水田、湿地

  • 花期
  • : 5〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2013年6月1日 熊本県
     中   同 上
     下左・花、下右・花   同 上

  • 撮影記

  •  水田や湿地に生える植物は、埋め立てや除草剤などの影響で激減し、一部の植物を除き目にすることが少なくなっている。
     この花も平凡社の「日本の野生植物」にも写真がなく、分布も九州に限られるため、出会えることは無いだろうと思っていた。
     ひょんなことから案内して頂けることになり、着いた小さな湿地で、淡紅紫色の花をつけたこの花に出会うことができた。
     小雨の中、湿地とあっては膝をつくわけにもいかず、苦しい体勢で撮影した。

    葉

    同じ科の仲間の花
ホザキキカシグサ2

花