サルスベリ(百日紅or猿滑り)

Lagerstrocmia indica


サルスベリ

  • 科名・属名 : ミソハギ科 サルスベリ属

  • 特徴 :
     高さ3〜10mの落葉小高木。逸出。
     幹は滑らかで淡紅紫色、樹皮は薄く剥がれ落ち、跡に木肌が雲紋状に白く残る。
     葉は対生または互生、時に左右に2個ずつ並び、葉身は倒卵状楕円形、長さ2.5〜5cm、幅2〜3cm。先は鈍頭〜円頭、基部は広いくさび形、縁は全縁。両面とも無毛。葉柄はほとんどない。
     花は円錐花序となり、花序の基部から咲き始めて先端に及ぶため花期が長く、桃紫色〜紅紫色〜白色、径3〜4cm。花弁は6個、うちわ形で下部は細くて長く、上部は円形で径約1.3cm、縁は縮れて波打つ。雄しべは多数あり、外側の6個が特に長く、葯は紫色、内側の雄しべの葯は黄色。
     果実(刮ハ)は球形、径約7mm、熟すと6裂する。

  • 分布・生育地 :
     中国南部原産 (国外:各地に植栽)
     川原、荒地

  • 花期 :   7〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2018年9月18日  神奈川県川崎市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花序、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     公園や庭などに植栽されているこの樹を、HPにアップすることがあろうとは思わなかった。
     秋の植物を撮影に近くの多摩川に出かけたところ、川岸にこの花が咲いていてびっくりした。一応条件(逸出)に合致しているので載せることにした。
     花は花序の基部から上部に向けて徐々に咲いていくため花期が長く、それが百日紅(ヒャクジツコウ)の漢名の由来になっており、また樹皮が薄く剥がれ落ちその跡が滑らかなことから、猿滑りの名の由来になっている。

  • 葉

    葉裏

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花序

花

果実