ヤクシマサルスベリ(屋久島百日紅)

lagerstroemia subcostata var. fauriei


ヤクシマサルスベリ

  • 科名・属名 : ミソハギ科 サルスベリ属

  • 特徴 :
     高さ10〜20mの落葉高木。
     樹皮は茶褐色ではげやすく、平滑。若枝には毛が少ない。
     葉は対生または枝先でしばしば互生し、卵状長楕円形で長さ6〜12cm、幅2〜4cm。先は鋭尖頭からやや尾状に伸び、基部はやや鋭形で全縁。葉柄は長さ約5mm。
     花序は枝先に長さ10〜20cmの円錐花序となって多数つき、花は両性で白色、径約1.5cm、花序には毛が少ない。萼筒は半球状の倒円錐形、萼裂片は5〜6個。花弁は6個、基部に長い糸状の爪があり、舷部は卵形で著しくシワがあり、長さ5〜6mm、爪は長さ3〜4cm。
     果実(刮ハ)は楕円形、長さ7〜10mm。

  • 分布・生育地 :
     九州(屋久島、種子島、奄美大島) (国外:日本固有)
     林縁

  • 花期 :  6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2012年7月31日  鹿児島県屋久島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花    同  上

  • 撮影記 :
     真夏の屋久島、高所の花を狙って訪れたが、台風の接近で中腹以上は濃いガスが掛かり、風も強く断念せざるを得なかった。
     それでも平地はまだ台風の影響は少なく、島の外周道路を走りながら花を捜した。
     林縁に咲いていたのはこの花、図鑑には沖縄に分布するシマサルスベリに近縁で連続し、葉が卵状長楕円形で、先が鋭尖頭からやや尾状に伸び、枝や花序に毛が少ないことが違いとされている。

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花