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- 科名・属名 : ミズキ科 ハナイカダ属
注.APG分類ではハナイカダ科(HELWINGIACEAE)
- 特徴 :
高さ1〜3mの落葉低木。
幹は叢生し、上部で多数枝分れする。
葉は互生し、楕円形〜倒卵形で、長さ4〜13cm、幅1.5〜7cm。先は鋭尖頭で、基部は広いくさび形、縁には浅い鋸歯があり鋸歯の先は芒状になる。側脈は4〜6対で裏面に隆起する。葉柄は1〜7cm。
花は雌雄別株で、葉表面の中脈上につき、淡緑色で雄花は数個ずつ、雌花は普通1個(時に2〜3個)つく。花は径4〜5mm、花弁は三角状卵形で3〜4個。雄花の雄しべは3〜4個、雌花の花柱の柱頭は3〜4裂する。
果実(液果)は扁球形で、径7〜11mm、紫黒色に熟す。
- 分布・生育地 :
北海道(南部)〜九州 (国外:中国) 山地林下
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年5月26日 山梨県南都留郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・雌株 2013年4月27日 東京都高尾山 中中・雄花 2015年5月26日 山梨県南都留郡 中下・雌花 2017年5月2日 神奈川県川崎市 左下・果実 2020年6月23日 宮崎県宮崎市 右下・葉と未熟果 1993年7月8日 長野県諏訪市
- 撮影記 :
春の植物観察会でこの花が見つかると、必ずと言っていいほど解説が入る。
というのも、花が葉の中央部についているからで、こんな咲き方は他に例をみない。
和名もその形から、葉っぱを筏に見立て、その中央に花があるからつけられている。
春、山地の林縁ではよく見かける花の一つである。
雌雄異株で、雄花は数個ずつ、雌花は普通1個(時に2〜3個)つくが、仮に雌花が複数個ついていても、花柱の有無を確認すればすぐに分かるだろう。
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