ホオノキ(朴の木)

Magnolia obovata


ホオノキ

  • 科名・属名 : モクレン科 モクレン属

  • 特徴 :
     高さ30mになる落葉高木。
     幹は太いものでは1mになり、灰白色、平滑で皮目が多い。
     葉は互生し、上部に集まってつき、倒卵形〜倒卵状長楕円形、長さ20〜40cm、幅10〜25cm。先は鈍頭、基部は鈍形。全縁で裏面は白色を帯びて長軟毛を散生する。葉柄は長さ2〜4cm。
     花は枝先に上向きに咲き、径約15cm、芳香がある。花被片は9〜12個、外側の3個(萼片状)は淡緑色で赤色を帯びて短く、内側の6〜9個は花弁状、倒卵形で黄白色。雄しべと雌しべは多数らせん状に集まってつき、葯は黄白色、花糸は赤色。
     果実は袋果が集まった集合果で長楕円形、長さ10〜15cm。種子は1個の袋果に2個あり、赤色で糸で垂れ下がる。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州  丘陵地、山地

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     1979年5月5日  神奈川県津久井郡
     中・花 2005年5月28日  広島県広島市
     下左・果実(未熟) 2014年6月16日  東京都高尾山
     下右・葉 2014年5月31日  東京都八王子市

  • 撮影記 :
     初夏の頃、丘陵地や山地でこの樹の大きな花を見かけるが、何しろ樹の高さは並ではない。花を見下ろして撮影できる時は少ない。
     橋や山道から見下ろす場所に咲いているのを見かけたら、何が何でも撮影しておくに限る。
     この樹の材は狂いが少ないとのことで、下駄や家具などに利用されるようだ。そういえば朴歯の下駄というのもあった。

  • 葉

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花

果実(未熟果)