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- 科名・属名 : モチノキ科 モチノキ属
(注.APG分類ではvar. maximowicziana)
- 特徴 :
高さ3〜10mの常緑小高木〜高木。
若枝には稜があり、今年枝はやや四角形で初め短毛がある。
葉は互生し、楕円形〜広楕円形で長さ3〜8cm、幅1.3〜3cm。先は鈍頭か円頭で先端はややへこみ、縁には鈍く浅い鋸歯が疎らに4〜10対ある。両面無毛で裏面には腺点がある。葉柄は長さ5〜13mm。
雌雄異株で花は新枝の葉腋につき、雄花は2〜3個、雌花は1個つく。花弁は4個、白色で円形、長さ約2mm。
果実(核果)は球形で径約7mm、黒熟する。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島以南)〜沖縄 常緑樹林内
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
2012年11月26日 沖縄県西表島 中・花 同 上 左下・果実 2015年11月29日 沖縄県国頭郡 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
同じ地域に分布するよく似たムッチャガラとは、葉の大きさが大きいことで区分されているが、その変化は連続的で同一種という考え方もある。ここでは本種としたが、ムッチャガラなのかもしれない。
秋、西表島の林縁で咲いているのを撮影したが、図鑑を見ると花期は春〜初夏、全く時期外れの花だった。
本州でも桜の狂い咲きなどのニュースを聞くが、南方で感じるのは狂い咲きというより図鑑の花期が当てにならないということである。特に木本にその傾向が強いような気がする。
それも、1〜2ヶ月花期がズレるというのではなく、春の花が秋や冬に咲いたりして半年くらいズレるのは当たり前である。
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