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- 科名・属名 : モチノキ科 モチノキ属
- 特徴 :
高さ3〜7mの常緑小高木。
樹皮は灰褐色で若枝には稜がある。
葉は互生し、葉身は卵状楕円形、長さ4〜8cm、幅2〜3.5cm。先は鋭く尖り、基部は円形で、縁は全縁で波打つ。質は革質、両面とも無毛。葉柄は長さ1〜1.5cm。
花は雌雄異株で新枝の葉腋から柄を出し、雄花序は長さ1〜2cmの柄の先に3〜8個の花をつけ、雌花序は3〜4cmの柄の先に1個つける。花は径4mm、花弁は広楕円形で4〜5個、長さ約2mm、萼片は三角形で先が尖る。
果実(核果)は球形で径8mm、赤熟し、4個の種子が入る。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方、新潟県以西)〜九州 (国外:中国(中南部)、台湾) 山地のやや乾いた林内、林縁
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年6月9日 福井県敦賀市 中上・全体2 2021年5月31日 岐阜県多治見市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・雄花序 同 上 左下・雌花 2013年6月9日 福井県敦賀市 右上・葉(表) 2021年5月31日 岐阜県多治見市 右下・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
シソ科のある花の情報を得て敦賀半島へ、半島の中腹につけられた林道を歩く。
原子力発電所があるせいか監視が厳しく、歩いているだけで巡回の車が何度も通り、何をしているか確認していく。
そんな苦労をしたにもかかわらず、目的の花は地形が変わっていて見当たらなかった。
代わりに何かないかと林道の周辺を見ていくと、この花を初め多くの木本の花が見つかった。
変わった和名は、硬い葉が風にそよいで音をたてることから付けられているとのことだ。
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