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- 科名・属名 : モチノキ科 モチノキ属
- 特徴 :
高さ2〜3mの落葉低木。
葉は互生し、葉身は楕円形〜長楕円形で長さ2〜8cm、幅1.5〜3.5cm。先は尖り、基部は円形、縁に多数の細かい鋭鋸歯がある。表面には短毛が散生し、裏面は脈上に細毛がある。葉柄は長さ4〜9mm。
花は雌雄異株で本年枝の葉腋に長さ2mmの短い花序軸を出し花をつける。雄花序は5〜20個、雌花序は2〜4個の花がつく。花は淡紫色で径3〜4mm、花弁は4〜5個、楕円形で長さ2〜2.5mm。雄花には雄しべが4〜5個と退化した雌しべが、雌花には退化した雄しべがある。
果実(核果)は球形で径約5mm、赤熟し、4〜5個の種子が入る。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:日本固有) 山中の湿地や湿った林内
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
2015年6月22日 静岡県富士宮市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・雄花序1、中中・雄花 同 上 中下・果実1 2015年8月29日 広島県世羅郡 左下・果実2 2017年9月25日 愛知県岡崎市 下右・葉 2015年6月22日 静岡県富士宮市
- 撮影記 :
あるグミこ果実の撮影に出かけた富士山麓、池の縁の落葉広葉樹林の中に淡紅色の花を一杯つけた木があった。
これまで木本にさほど興味がなかったので未撮影だったが、本種の名前は知っていてすぐにそうだとわかった。
不思議なもので、それまで気づかなかっただけかもしれないが、同じ年、広島県や宮崎県でも池の縁や湿地で、今度は果実に出会った。
10月には葉は落ちているにもかかわらず赤い実が残っていた。
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