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- 科名・属名 : モウセンゴケ科 モウセンゴケ属
- 特徴 :
草丈10〜30cmの多年草。食虫植物。
地下に球形の塊茎がある。
茎は直立し、上部で多少分枝し、無毛。
根生葉は花期にはなくなり、茎葉はまばらに互生、三日月形で、長さ2〜3mm、幅4〜6mm。表面と縁に長い腺毛があり、基部は湾入し、細い柄に直角に続く。葉柄は長さ1〜1.5cm。
花は初め総状花序になり茎頂につくが、後葉に対生し、白色の花を2〜10個つける。花弁は広倒卵形、長さ6〜8mm。花柱は3個で、先は4深裂する。萼片は卵形で先は鈍く、縁は細裂してその先は腺毛になる。花は午前中に咲き、午後には閉じる。
果実(刮ハ)はやや球形、長さ約2.5mm。種子は広楕円形で、長さ約0.4mm、両端はやや尖る。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州、沖縄(西表島) (国外:朝鮮、中国、台湾) 酸性の湿地
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1979年5月13日 千葉県成東湿原 中・全体2 2006年6月24日 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1979年5月13日 同 上 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
日本の食虫植物は、葉に腺毛があって、その粘着力で虫を捕らえて栄養を取っている。
確かに葉に捕らえられた小さな虫を見ることはあるのだが、それだけで栄養分が補給できているのか、いつも不思議に思う。
和名の由来は、腺毛のある葉に小石が着くくらいということである。
初夏の頃から咲き始めるものの花期は長く、盛夏の頃でも花を咲かせているのを見かける。
しかし、花がきれいに開いているのは午前中だけで、午後にはしぼんでくる。
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