オオモクゲンジ(大木患子)

Koelreuteria bipinnata


オオモクゲンジ1


  • 科名・属名 : ムクロジ科 モクゲンジ属

  • 特徴 :
     高さ15〜20mの落葉高木。逸出帰化。
     樹皮は灰白色で楕円形の小さな皮目が多い。
     葉は互生、奇数2回羽状複葉で、長さ50〜60cm、小葉は楕円形、長さ4〜10cm、先は尖り、基部は円形〜広いくさび形、縁は全縁。裏面脈上に毛があり、脈腋に毛叢がある。
     花は枝先に15〜40cmの大型の円錐花序となり、径1cm程度の小さな花を多数つける。花弁は4個、線形で黄色、基部には赤色の2個の付属体があり、強く反り返る。萼は4個、萼裂片は卵形。雄しべは8個、長さ約4mm。
     果実(刮ハ)は楕円形の袋状、果皮は風船状に膨れ、熟すと淡紅色になる。種子は黒色、径7〜8mm。

  • 分布・生育地 :
     逸出帰化(中国雲南省原産)(関東地方以西に植栽され、一部野生化) (国外:中国)
     林縁、道端

  • 花期 :  9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2017年10月5日  東京都八王子市
     中上・全体2    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     高尾山麓に秋の花を捜しに出かけたが、これといった収穫もなく帰途に着いた。
     戻る途中、川の護岸法面に生えた木に黄色の花が咲いているのが目に入った。
     自生種にイメージの重なる種はなく、栽培種が野生化したものだろうと思って撮影した。
     調べると中国原産の木で、モクゲンジは記載が多かったが、小葉が全縁という違いのある本種についてはほとんど記載が無かった。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
オオモクゲンジ2

花序

果実(刮ハ)