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- 科名・属名 : ナデシコ科 センノウ属
注.APG分類ではマンテマ属、学名(Silene miqueliana)
- 特徴 :
草丈50〜80cmの多年草。
茎は太く直立して上部で分枝し、まばらに軟毛がある。節は普通黒褐色を帯びやや膨らむ。
葉は対生、葉身は卵形〜長楕円状披針形、長さ5〜14cm、幅2.5〜5cm。先は尖り、基部は細まって葉柄状になる。縁と脈上に毛がある。
花は茎頂または葉腋から2出集散花序となり、まばらに数個つける。花弁は5個、朱赤〜朱色、舷部は広倒卵形でほぼ全縁、長さ2.5〜3cm。萼は長円筒形で5裂し、長さ2.5〜3cm。
果実(刮ハ)は長楕円形で先が5裂する。種子は腎形、黒色で長さ約1.5mm。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:日本固有) 山地の林下、草原
- 花期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1980年9月14日 長野県佐久市 中上・全体2 2019年9月21日 長野県下伊那郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花、以下全て 同 上
- 撮影記 :
晩夏の林下や草原で朱赤色の大きな花は目立ち、何ともいえない朱赤色の色合いは、なかなか言葉に表わしにくい魅力がある。
こんなきれいな花なのに、右下の写真でわかるように節の黒いところを和名につけられフシグロ(節黒)はちょっとかわいそうだ。ちなみにセンノウ(仙翁)は最初に見出された京都の仙翁寺からつけられている。
東京近郊の山でもよく見かけるが、目立つせいか年々減っているように感じる。
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