イヌコハコベ(犬小繁縷)

Stellaria pallida


イヌコハコベ1

  • 科名・属名
  • : ナデシコ科 ハコベ属

  • 特徴

  •  草丈10〜40cmの1年草。帰化。
     茎は根元からよく分枝し、斜上する。
     葉は楕円形で、長さ0.5〜3.5cm、幅0.2〜2cm。基部付近の縁には長毛があり、上部の葉は無柄で下部の葉は有柄。
     花は花弁がなく、萼片は卵形で長さ3〜4.5mm、外面に開出する軟毛が生え、向陽地のものは基部が濃紫色を帯びる。

  • 分布・生育地

  •  帰化(ヨーロッパ原産)
     本州(関東〜中国地方)
     畑、市街地の空地

  • 花期
  • : 3〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2008年3月15日 東京都千代田区
     中 2008年3月23日 東京都日野市
     下  同 上

  • 撮影記

  •  都内のど真ん中、昼食の店を探して歩いていると、大通りの街路樹の根元のわずかな土の上に、小さな帰化植物がいろいろ咲いているのに気がついた。
     人通りが多く、地面に這いつくばっての観察はできないが、そのうちハコベに似て花弁のない花はどうやらこの花らしい。特徴である萼片の基部が紅紫色に彩られている。
     週末、人は少ないだろうと撮影にきたところ、通りは近くの女子大の卒業式で袴姿の女子大生や着飾った保護者が一杯。少し気になったが這いつくばって撮影した。
     自宅の近くでは見あたらず注意していたところ、車通りの激しい幹線道路脇の空地でこの花を見つけた。その他の道路では見られず、帰化植物はこうやって広がっていくのだということを実感した。

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イヌコハコベ2

花アップ