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- 科名・属名 : ナデシコ科 ハコベ属
注.APG分類では、学名(S. nipponica var. nipponica)
- 特徴 :
草丈5〜20cmの多年草。
茎はよく分枝して叢生し、マット状になり、無毛。
葉は線形で平開し、長さ2〜4cm、幅1〜2mm。先は鋭頭、基部にわずかに縁毛がある。
花は集散花序となって1〜8個つく。花柄は2〜8cm。花は白色、径約1.5cm。花弁は2深裂し、萼片の1.5〜2倍の長さがある。雄しべは10個、葯は黄白色。萼裂片は披針形、長さ4〜5.5mm、1脈がある。
果実(刮ハ)楕円形、萼とほぼ同じ長さ。種子は腎円形、褐色、長さ1〜1.2mm、縁に円柱状突起がある。
- 分布・生育地 :
本州(北・中央・南アルプス、白山、御嶽山、富士山) (国外:日本固有) 高山の砂礫地
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年8月2日 長野県木曽駒ケ岳 中・全体2 1981年7月12日 長野県白馬岳 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2020年8月19日 山梨県富士山 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
一つ一つは小さな花も、まとまって大きな株になるとよく目につく。
そのうえ、他の植物がまだあまり生えてこない砂礫地や岩礫地に先頭をきって進出してくるので、夏の高山ではよく見かける花である。
写真の木曽駒ケ岳や富士山でも、砂礫地に大きな株が所々にあり、カメラを向けている登山客も多かった。
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