マツモトセンノウ(松本仙翁)

Lychnis sieboldii


マツモトセンノウ1

  • 科名・属名
  • : ナデシコ科 センノウ属

  • 特徴

  •  草丈40〜90cmの多年草。
     茎は直立し、下向きの毛が生える。
     葉は対生し、柄がなく長卵形〜広卵形で長さ5〜8cm、全体に毛が生える。
     花は茎頂や葉液にやや密につき、花弁は深紅色(まれに白色)で5個、先は2つに浅裂し、縁には歯牙がある。
     萼は円筒形、長い軟毛がある。
     別名 ツクシマツモト

  • 分布・生育地

  •  九州(阿蘇)  山地の草原

  • 花期
  • : 6〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  2009年6月27日 熊本県阿蘇
    上は拡大写真あり(写真をクリック)
     中 1995年6月24日 熊本県阿蘇
     下・花   同 上

  • 撮影記

  •  深い紅色のこの花を草原で目にしたくて阿蘇に出かけた。
     梅雨時とあって心配したものの、その日は何とか降られず阿蘇の草原を捜し歩いた。
     ある奥深い草原で、これも阿蘇にだけ知られるハナシノブやアソタカラコウを見つけ、戻る途中の草むらでこの花に出会った。
     想像していた通りの深紅色で、感激もひとしおだった。
     残念なことに咲き初めでやや花数が少ない。もう一度満開の時期に出会いたいものだ。

     2009年、久しぶりに阿蘇を訪れた。6月末と少し早かったが、ツクシマツモトの生育地を訪れてみると、素晴らしい群落に出会えた。
     時期的にはそんなに違いはなく、今年の気候を考えると、やはり温暖化の影響だろうか。

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マツモトセンノウ2

花アップ