ナンバンハコベ(南蛮繁縷)

Cucubalus baccifer var. japonicus


ナンバンハコベ

  • 科名・属名 :
     ナデシコ科 ナンバンハコベ属

  • 特徴 :
     長さ1〜1.5mのつる状の多年草。
     茎は長く伸び、よく分枝して細毛がある。
     葉は広披針形〜卵形で長さ2〜5cm、幅1〜2.5cm。先は鋭尖形、裏面と縁に毛がある。
     花は茎頂に単生し、下向きまたは横向きに咲き、花弁は白色で5個、長さ約1.5cm、離れ離れにつき、途中から急に反り返り、先は2裂する。
     萼は半球形で、花弁が細いのでよく目立つ。
     果実(刮ハ)は球形で径6〜8mm、黒熟する。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州   山野

  • 花期 :  7〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     1997年7月19日  青森県八戸市
     中・花 1993年8月7日  長野県八ヶ岳
     下・果実 2014年9月13日  熊本県阿蘇

  • 撮影記 :
     全く面白い形をした花である。このため、和名に南蛮と付けられ、いかにも帰化植物のようであるが、日本の自生種である。
     アップで見るとわかるように、細い白い花弁が離れてつき、それが途中から大きく反り返っている。
     下向きに咲くことが多いので、もし見かけたらぜひ花を覗き込んでほしい。

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花 果実(未熟果)