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- 科名・属名 : ナデシコ科 ハコベ属
- 特徴 :
草丈3〜15cmの無毛の多年草。
茎は叢生し、マット状になり、葉とともに無毛。
葉は長卵形〜卵形、長さ1〜3cm、幅7〜12mm。先は鋭く尖り、縁は全縁。質は革質でやや多肉、緑白色〜灰白色、両面に油点がある。葉柄は無い。
花は茎の先や葉腋につき、白色で、径約1.5cm。花柄は長さ(1.5〜)3〜6cm、斜上する。花弁は萼片より1.5〜2倍長く、先は2つに裂ける。萼片は線形〜広披針形、長さ4〜8mm。雄しべは普通10個、葯は紫褐色、花柱は3〜4個。
果実(刮ハ)の長さは萼とほぼ同長。種子は腎円形、黄褐色で径約1mm。
- 分布・生育地 :
北海道(道東の海岸、中央高地、羊蹄山)、本州中部(日光、浅間山、北アルプス(北部)、八ヶ岳、南アルプス) (国外;千島列島、サハリン、カムチャッカ半島、ロシア(沿海地方)) 高山の岩石地や海岸の崖
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1979年8月16日 山梨県北岳 中上・全体2 同 上 中下・全体3 1992年7月11日 北海道知床半島 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1984年7月20日 北海道利尻岳 右下・葉 1979年8月16日 山梨県北岳
- 撮影記 :
全体に青白味を帯びていて、見かけたらまず他のハコベの仲間と見間違うことはない。
アルプスや北海道の高山で見かけていたが、ある時、知床の海岸の岩場で咲いているのを見た。
図鑑には道東の海岸にも分布するとあるが、北海道でも限られた高山にしか見られない花が、こんな海岸の岩場で見るとびっくりする。
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