タカネマンテマ(高嶺まんてま)

Silene wahlbergella


タカネマンテマ1

  • 科名・属名
  • : ナデシコ科 マンテマ属

  • 特徴

  •  草丈5〜20cmの多年草。
     茎はやや株状で軟毛がある。
     葉は細い倒披針形で、2〜3対あり、長さ2〜5cm、両面に短毛がある。
     花は茎頂に1個つき、初め下を向くが後に上を向く。花弁は淡紅色で萼筒の先に少し出てごく小さい。
     萼筒が大きくて目立ち、暗紫色の10脈があり、脈上に黒紫色の毛がある。

  • 分布・生育地

  •  本州(南アルプス) 高山の岩場、砂礫地

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2011年7月25日 山梨県南アルプス
     中 1979年8月16日  同 上
     下 2011年7月25日   同 上

  • 撮影記

  •  大きな萼筒の先に、おちょぼ口のような紅紫色の小さな花弁のユーモラスな花である。
     花が終わると下〜横を向いていた萼筒が上を向き、この状態になった株の写真をよく見る。
     写真では上の花は終わって上を向きかかっていて、左右の株がまだ花の咲いている状態である。
     南アルプスでも割合に稀で、北岳では山頂付近の岩場にわずかに見られる。
     2011年、久し振りにこの花に出会った。花を沢山つけた大株は、以前見た場所とは違う場所で見られた。

    同じ科の仲間の花
タカネマンテマ2

花