テバコマンテマ(手箱まんてま)

Silene yanoei


テバコマンテマ

  • 科名・属名 : ナデシコ科 マンテマ属

  • 特徴 :
     草丈20〜60cmの多年草。
     茎はやや株状で、下部は斜上し上部は直立し、下向きの毛がある。
     葉は対生し、卵形で長さ2〜4cm、幅1〜1.5cm。先は鋭尖形、両面無毛で縁に毛がある。葉柄は短い。
     花は茎頂に集散花序にまばらにつき、直径約1.7〜2.5cm。花弁は白色で5中裂し、先は2つに浅裂する。萼は鐘形で緑色。
     果実(刮ハ)は卵形で短い柄がある。

  • 分布・生育地 :
     四国 (国外:朝鮮中部)
     山地の岩場

  • 花期 :  7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     2005年8月6日  愛媛県
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花 2015年7月24日  高知県
     下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     十年ほど前、この花を見たくてここに来たことがある。
     ザレ場の向こうの切り立った崖の上に、強風に揺れる花を見つけたが、確保なしで渡るにはかなり勇気がいる。とうとう撮影はあきらめざるを得なかった。
     2005年、再挑戦した。撮影可能な場所に咲いていればと思いつつ心当たりの場所を見てみると、以前と同じ場所でより低い所に咲いていた。
     しかし、一歩足を踏み外せば命の保証のないような急な沢の源頭を渡る勇気は今回もなく、風のないのを幸いに望遠レンズでの撮影となった。
     その後、高知県の自生地も訪れたが、時期が早かったせいかまだ点々としか咲いていなかった。

  • 同じ科の仲間の花
花

葉