|
- 科名・属名 : ニシキギ科 ハリツルマサキ属
注.APG分類では、属の学名Gymnosporia
- 特徴 :
高さ1〜2mの半つる性常緑低木。
枝は良く分枝し、樹皮は灰色 長枝と短枝が明瞭で、長枝の枝先や葉腋に長さ0.5〜1cmの刺がある。
葉は長枝では互生、短枝では2〜3個が束生し、葉身は倒卵形、長さ2〜3cm、幅1〜1.5cm。先は円形、基部はくさび形、縁には数対の浅い鋸歯がある。葉柄はないかあっても3mmと短い。
花は葉腋に長枝では単生、短枝では束生し1〜7花が長さ3〜8mmの集散花序となり、花冠は白色、径2〜4mm、花弁は5個、長方形〜卵状楕円形、長さ約2mm。
果実(刮ハ)は倒卵形、長さ約6mm、径約7mm、赤熟する。種子は褐色で楕円形、長さ約3mm。
別名 トゲマサキ
- 分布・生育地 :
沖縄 (国外:台湾、中国(南部)、フィリピン) 海岸の石灰岩上
- 花期 : 4〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年11月17日 沖縄県西表島 中上・全体2 2010年10月18日 沖縄県石垣島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2015年12月1日 沖縄県糸満市 下左・果実 2013年12月16日 沖縄県与那国島 右上・葉 2010年10月18日 沖縄県石垣島 右下・刺 2007年11月17日 沖縄県西表島
- 撮影記 :
沖縄の海岸、砂浜もあるが隆起石灰岩の岩場となっている場所が多い。そんな岩場の隙間には多くの植物が根を張り、葉を広げている。
この花もその一つで、岩上を這うように枝を伸ばし、小さな花をつけている。南方の花らしく、花と同時に赤い果実も同時に見られることが多い。
日本では沖縄だけの分布で、NT(準絶滅危惧種)に指定されているが、気をつけていると割合良く見ることができる。
同じ科の仲間の花
|