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- 科名・属名 : ニシキギ科 ツルウモモドキ属
- 特徴 :
長さ数mになる半常緑のつる性木本。
枝には稜があり、本年枝の樹皮は淡褐色、後に灰褐色になり、平滑で無毛。
葉は互生し、本年枝に1〜10個つき、葉身は長楕円形〜卵状楕円形、長さ2.5〜8cm、幅2〜4cm。先は急に尖り鈍端、基部はくさび形、縁には疎らな鋸歯がある。質は薄い革質、表面には光沢があり、両面とも無毛。葉柄は3〜7mm。
花は雌雄異株、本年枝の葉腋に長さ約1cm短い集散状の花序を出し、1〜3個の雄花、または1(−2)個の雌花をつける。花は淡黄緑色〜黄緑色、径6〜8mm、花弁は5個、雄花は狭長楕円形で長さ4〜5mm、上半部に微鋸歯があり、雄しべは長さ約3mm、花盤の上につく。雌花は長方形、長さ約3.5mm、上半部に微鋸歯があり、雌しべは長さ約3mm、花柱は長さ約2mm、柱頭は3裂し、さらに2浅裂する。花柄は長さ5〜8mm、中央部より上に関節がある。
果実(刮ハ)は球形で径7〜8mm、橙〜朱赤色に熟し3裂し、橙赤色の仮種皮に包まれた3〜6個の種子を出す。
- 分布・生育地 :
本州(山口県)、九州〜沖縄 (国外:台湾、中国(南部) 沿海地の林縁、路傍
- 花期 : 3〜4月(本土は4〜5月)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1(雄花) 2017年4月10日 沖縄県南城市 中上・全体2(雌花)、以下果実を除き全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・果実 2018年1月14日 沖縄県うるま市
- 撮影記 :
隆起石灰岩の岩場の上、茂った潅木の縁、伸びた枝に小さな黄緑色の花が咲いていた。
強い風が吹き、降水確率80%の悪天候の日、わずかな雨の止み間と樹の陰で風も防がれると言う運に恵まれ花が撮影できた。
雌雄異株の藤本であるが、花をよく見ていくと雄花と雌花の株の両方が見られラッキーだった。
葉表に光沢があるのが和名の由来であるが、濡れた葉を拭うとさほど光沢は感じなかった。
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