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- 科名・属名 : ニキキギ科 ニシキギ属
- 特徴 :
常緑のつる性植物。
枝の各所から長さ数mmの気根を出して樹幹や岩上を這い登る。
本年枝は円形、こぶ状の細かい突起がある。
葉は対生するが稀に互生し(3輪生または茎頂に集まる)、葉身は楕円形〜長楕円形(〜円形)、長さ1.5〜6cm、幅0.7〜3cm。先は円頭〜鋭頭、基部は円形〜くさび形、縁には基部付近を除いて波状の浅い鋸歯がある。質は革質、上面はやや光沢があり、両面無毛。葉柄は0.3〜1cm。
花は葉腋から1〜6cmの花序枝を出し、長さ1.5〜8cmの花序となり、5〜31花をつける。花は淡緑色〜黄緑色、4数性で径約5mm。萼裂片は半円形で径約1.5mm、花弁は広卵円形で長さ2〜2.5mm、花盤は正方形で緑色、縁に4個の雄しべがある。
果実(刮ハ)は球形、径5〜6mm、秋に熟して4裂開し、朱色の仮種皮に包まれた種子を出す。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、中国、台湾、東南アジア〜インド) 山野の林内
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年7月20日 神奈川県箱根 中上・全体2 2014年5月19日 愛知県豊橋市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2017年7月20日 神奈川県箱根 左下・花、以下全て 同 上
- 撮影記 :
林内の樹幹や岩上に太い蔓(枝)を伸ばし、ムカデのような多くの気根を出して着生している姿はよく見かける。中には数メートルの高さまで這い登っていることもある。
ただ、この花の花期はもっと出会いたい花が多く、気がつくと未撮影になっていた。
別の花を捜しに出かけた箱根でこの花の蕾を見つけ、避暑も兼ねて夏の箱根に再度出かけた。
この時期、箱根は観光客で一杯、しかもその半数以上が外国人、日本人は小さくなって歩いているようだ。
そんな観光客が多く通る道端、2〜3m程の高さの樹幹に這い登って咲くこの花を撮影していると、花の地味さに何を撮影しているのか何度も聞かれた。
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