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- 科名・属名 : ニシキギ科 ツルウメモドキ属
- 特徴 :
長さ数mになる落葉性の藤本。
前年枝は紫褐色〜赤褐色を帯び、古くなると灰色になる。
葉は互生し、葉身は楕円形〜倒卵円形、長さ3.5〜10cm、幅2〜8cm。先は急鋭尖頭、基部は円形かくさび形、縁には不揃いな浅い鋸歯があり、両面無毛。葉柄は長さ1〜2cm。
花は雌雄異株、葉腋か枝先に短い集散花序を作り、雄花は1〜7個、雌花は1〜3個つける。花は淡緑色〜黄緑色、雄花の萼裂片は卵状楕円形、長さ約1.5mm、花弁は狭長楕円形で長さ約4mm、雄しべは長さ2〜3mm。雌花の萼裂片は卵形、長さ約1mm、花弁は狭長楕円形、長さ約2.5mm、退化雄しべは5本、雌しべは長さ約4mm、花柱は長さ約3mm。花柄は長さ4〜5mm、中央から下に関節がある。
果実(刮ハ)は球形、径7〜8mm、黄熟する。熟すと3つに割れ、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔を出す。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:中国、朝鮮、南千島) 山野の林縁
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2015年5月10日 東京都八王子市 中上・花、下右・葉 同 上 中下・果実1 2006年11月25日 長野県南佐久郡 (上、下左は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・果実2 2017年11月13日 山梨県西八代郡
- 撮影記 :
たわわに実った橙赤色の果実が晩秋の青空に映える。葉が落ちているので、遠くからでも良くわかる。
花は初夏の頃咲くが、小さな花のうえ黄緑色で葉腋につくので全く目立たない。
果実は以前に撮影していたが、花はなかなか気がつかず、ある時多摩丘陵の山裾を歩いていて偶然見つけた。
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