ハシカンボク(波志干木)

Bredia hirsuta


ハシカンボク1

  • 科名・属名 : ノボタン科 ハシカンボク属

  • 特徴 :
     高さ30〜100cmの常緑低木。
     枝と葉柄には淡黄色の毛がある。
     葉は対生し、卵形〜卵状長楕円形で、長さ4〜10cm、幅2〜5cm。両面とも有毛で5〜7行脈がある。
     花は集散花序に多数つき、淡紅色で径約1.5cm。花弁は4個。
     果実(刮ハ)は倒円錐形で、長さ約7mm。

  • 分布・生育地 :
     九州(屋久島以南)〜沖縄 (国外:日本固有)
     林内、林縁

  • 花期 :  7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     2007年8月27日  鹿児島県屋久島
     中 1994年9月23日  鹿児島県奄美大島
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下左・花 2015年10月5日  沖縄県名護市
     下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     夏の終わりの屋久島、台風シーズンに入るせいか急に登山客は減少してくる。
     ただ、台風さえ来なければ残暑厳しいこの季節が、山の天候としては一番安定している。
     宮之浦岳での撮影を終えた翌日、これといった目的の花もなく林道を走っていると、ピンクの花が目に付き車を止めた。
     道路の法面に見えたピンクはこの花の群落だった。奄美大島や八重山諸島などでもこの花に出会っているが、ずっと続く群落は他の島では見られない見事なものだった。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ハシカンボク2

花