ヒメノボタン(姫野牡丹)

Osbeckia chinensis


ヒメノボタン

  • 科名・属名
  • : ノボタン科 ヒメノボタン属

  • 特徴

  •  草丈10〜60cmの多年草か半低木。
     茎は4稜があり、稜の上には剛毛がある。
     葉は対生し、線形〜披針形で、長さ2〜6cm、幅3〜15mm。3〜5行脈があり、両面に伏せた剛毛がある。
     花は茎頂に頭状花序となって2〜10個つき、花弁は広倒卵形で4個、紅紫色で径2.5〜3cm。
     果実(刮ハ)は萼筒に包まれ、長さ約6mm。
     花の白いものがあり、
     ●シロバナヒメノボタン(学名未定)(左下の写真)という。

  • 分布・生育地

  •  本州(紀伊半島)〜沖縄
     日当たりのいい低地や山地

  • 花期
  • : 8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2003年9月6日  高知県幡多郡
     中上 2014年9月13日  熊本県阿蘇
     中下・花 2003年9月6日  高知県幡多郡
     下・白花    同  上
     下右上・赤白混生    同  上
     下右下・葉 2014年9月13日  熊本県阿蘇

  • 撮影記

  •  高知県の撮影旅行も今日が最後、手立てを尽くして知りえた自生地の所有者のYさん宅を訪ねた。
     「昔はいろいろな場所にあったものだが」といって案内された場所は、自宅近くの田の脇だった。水が染み出る法面に、数十株の紅紫色の花が今を盛りと咲いていた。
     ススキの混じる斜面に咲く花は思っていたイメージ通りで、柔らかな雰囲気が出るようにと、日の当る前に必死になって撮影した。シロバナ(左一番下の写真)も何株かあった。

    赤白混生

    葉

    同じ科の仲間の花
ヒメノボタン2

花

シロバナヒメノボタン