ナハカノコソウ(那覇鹿の子草)

Boerhavia diffusa


ナハカノコソウ1


  • 科名・属名 : オシロイバナ科 ナハカノコソウ属
     注.APG分類では、学名(B. glabrata)

  • 特徴 :
     草丈30〜100cmの散開性多年草。
     茎は疎らに分枝し、無毛で木質化する。
     葉は対生、葉身は卵形〜楕円形〜長楕円形、長さ1〜4cm。先は鈍頭〜鋭頭、基部は円形〜心形、縁は全縁〜波状縁。表面はしばしば緑褐色を帯び、裏面は淡色。有柄。
     花は葉腋から細い枝を出し、その先に不規則な円錐状の疎らな花序となり、花柄の先に散形〜傘形に花をつける。花被片は合着して鐘状で小さく、淡紅色で、先は5裂する。雄しべ1〜3個、長さ約1.5mm。
     果実(偽果)は楕円形〜長楕円形で先は切形、5条の肋があり、肋の下に根棒状の硬い腺がある。種子は長楕円形。

  • 分布・生育地 :
     九州(奄美大島以南)〜沖縄、小笠原 (国外:台湾、東南アジア)
     礫地や岩上

  • 花期 :  3〜5月(?)

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体1 2005年4月23日  沖縄県与那国島
    中上・全体2〜左下・花    同  上
    (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
    右下・葉 2005年4月24日    同  上

  • 撮影記 :
     道路上に茎を伸ばし、葉に付け根から出た細い花茎の先に淡紅色の花が固まって咲いていた。
     名前を教えられたが知る由もなく、調べてみるとオシロイバナ科の植物で、本来は海岸の岩場などに生育している植物のようである。どういう訳か与那国島では舗装道路と塀の隙間に根を下ろして咲いていた。
     本土からのhanamistにとって南の島は、見たことも聞いたこともない植物が多く興味が尽きないが、いかんせん名前がわからないので苦労する。
     よく知っている人に聞いたり、沖縄の植物図鑑等で探してみるものの、帰化種も多くいまだに名前の分からない花が何種かある。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ナハカノコソウ2

花序

花