シラネアオイ(白根葵)

Glaucidium palmatum


シラネアオイ

  • 科名・属名

  •  シラネアオイ科 シラネアオイ属

  • 特徴

  •  草丈15〜30cmの多年草。
     根茎は横に這い、1本の根出葉と1本の花茎をつける。
     葉は下部の2個は長い柄があり、腎円形で20〜30cmくらい、掌状に5〜11に中裂し、不揃いの鋸歯がある。上部の1個は小さい。
     花は5〜10cmと大きく、花弁のように見える萼片は4枚、淡紫色。花後、花茎は60cmくらいに伸びる。
     花が白色のものがあり、
     シロバナシラネアオイ(f.leucanthum)という。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州(中部地方以北)
     多雪地の山地、林縁、雪田脇

  • 花期
  • : 5〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  1991年6月2日 北海道札幌市
     白花 1990年5月27日 北海道豊平峡

  • 撮影記

  •  根っこが白いからシラネではなく、日光の白根山で見つけられたことからこの和名が付けられている。
     ただ、最近の話を聞くと、日光では鹿の食害で激減し、わずかに残る株は金網で覆われて保護されているとのことである。 山の開発や荒廃かそれとも猟をする人がいなくなったのか、鹿によって自然植生が変えられるとは・・・。
     本州では中部地方以北の山地でしか見られないが、北海道はさすがに違う。札幌の市街地近くの山でも、写真のような花は一杯見られるし、白花もたまに見かける。 これが本来の自然の姿だと思うが・・・。
白花