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- 科名・属名 : センダン科 センダン属
- 特徴 :
高さ7〜10(〜20)mの落葉高木。
葉は互生し、2〜3回羽状複葉で、小葉は卵状楕円形〜卵形で、長さ3〜6cm、幅1〜2.5cm。先は鋭く尖り、基部は鋭形〜円形で左右不相称、縁は粗くやや鈍い鋸歯がある。
花は葉腋から10〜15cmの集散花序を出し、小さな花を多数つける。花弁は5個で淡紫色、倒披針形で長さ8〜10mm、平開する。雄蕊は10本、花糸は合着して紫色の細い筒をつくる。
果実(核果)は楕円形で、長さ1.5〜2cm、黄色に熟す。
- 分布・生育地 :
四国〜沖縄 (国外:中国、台湾、東南アジア、インド、ヒマラヤ、オーストラリア) 海岸近くの林内
- 花期 : 5〜6月(沖縄は3〜4月)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年3月25日 沖縄県西表島 中・全体2 2022年6月8日 神奈川県相模原市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花序 2003年3月25日 沖縄県西表島 右下・葉 2022年4月15日 沖縄県石垣島
- 撮影記 :
昔、小学校の校庭にこの樹があり、花のイメージは記憶にないが、葉を落とした後の黄褐色で楕円形の果実ははっきりと覚えている。
今回この樹をアップするにあたって生育地をチェックすると、四国〜沖縄の海岸近くということで、静岡県西部の小学校にあった樹は、植えられたものであることを知った。
ただ、本州でも植栽とは思えないような場所にも生えていて、国内帰化もあるのではないかと思う。中の写真はそんな場所で見かけた。
「センダン(栴檀)は双葉より芳し」という言葉があるが、この栴檀はビャクダン科のビャクダンのことで、この樹に芳香はない。
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