ボタンボウフウ(牡丹防風)

Peucedanum japonicum


ボタンボウフウ1

  • 科名・属名 : セリ科 カワラボウフウ属
     注.APG分類では学名(var. japonicum)

  • 特徴

  •  草丈60〜100cmの多年草。
     茎はよく枝分かれする。
     葉は1〜3回3出複葉、小葉は倒卵状くさび形で、長さ3〜6cm。葉は厚くて青白く、先は2〜3裂する。
     花は枝先に複散形花序となり、白色で小さな花を多数つける。
     果実は楕円形で、長さ4〜6mm。
  • 分布・生育地 :
     本州(中部地方以西)〜沖縄 (国外:朝鮮南部、中国、台湾、フィリピン)
     海岸の砂地

  • 花期 : 7〜9月(南方での花期は長い)

  • 撮影月日・場所 :
     2007年6月11日  鹿児島県奄美大島
     中 2003年12月6日  鹿児島県笠沙郡
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下左・花    同  上
     下右・葉 2015年9月20日  神奈川県三浦市

  • 撮影記 :
     西表島の旅館や民宿に泊ると、刺身のツマにパセリではなく青味を帯びた葉っぱが付いている。名前を聞くと「長命草」だという。
     間違いなく海岸に生えるこの花の葉だ。年間通して緑を保つこの花、野菜として食せられるだけでなく薬効もあることから、この名をつけられ重宝されいるのだろう。
     本州中部地方以西の海岸では珍しくない植物であるが、いかにも植物の名のような和名よりも、沖縄での呼び名のほうが親しみが持てる。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ボタンボウフウ2

花