ドクゼリ(毒芹)

Cicuta virosa


ドクゼリ

  • 科名・属名
  • : セリ科 ドクゼリ属

  • 特徴

  •  草丈60〜100cmの多年草。
     地下茎は太く父子があり、茎は中空で、上部で枝を分ける。
     葉は2〜3回羽状複葉、小葉は披針形で、長さ3〜8cm、幅0.5〜2cm。縁には鋸歯がある。
     花は枝先に複散形花序となり、白色で小さな花を多数つける。
     毒草で、特に根茎にはシクトクシンという猛毒成分が含まれる。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜九州  山野の湿地

  • 花期
  • : 6〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2008年8月3日 福島県尾瀬ヶ原
     中 2008年8月3日 群馬県尾瀬ヶ原
     下 2008年8月3日 福島県尾瀬ヶ原

  • 撮影記

  •  そのつもりになって見ると、湿原の所々に白いこの花が咲いている。
     30回近くは訪れ、大抵の花は撮影したつもりになっていたが、この時期はやや手薄になっていて撮影済リストになかった。
     尾瀬の湿原に生えている花なら間違っても食べるということはないが、湿地に生えるこの花を山菜と間違え、中毒や死亡事故という記事も時に目にする。 何しろトリカブトなどと並んで日本の3大毒草に挙げられている恐ろしい植物だ。
     キノコや山菜などの自然の恵みは、よくわかった方に教えてもらってから食したほうが身のためだ。

    同じ科の仲間の花
花アップ

葉アップ