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 - 科名・属名 : セリ科 ハナウド属
  注.APG分類V、Wでは、学名(H. sphondylium subsp. sphondylium var. nipponicum)  
 - 特徴 :
  草丈0.5〜2mの2年草または多年草。 
 茎は直立、上部で分枝し、中空で長い毛がある。 
 葉は3出複葉か羽状複葉、小葉は2〜3対あり、卵形〜広卵形で浅〜中裂し、長さ5〜15cm、幅4〜15cm。先は尖り、基部は心形、縁には粗い鋸歯がある。裏面に疎らに短毛があるか無毛。 
 花は茎の上部に径18〜20cmの複散形花序をつくり、白色に小さな花を多数つける。縁の花は内側の花より大きく、また外側の花弁は他のものより大きく、2裂する。 
 果実(分果)は広楕円形、長さ7〜9mm、著しく扁平で両端は浅くへこみ、肋間には各1個の太く短い油管がある。  
 - 分布・生育地 :
  本州(関東地方以西)〜九州 (国外:日本固有)  山野のやや湿った所  
 - 花期 :   5〜6月
  
 - 撮影月日・場所 :
  上・全体1 2009年5月16日  東京都日野市  中上・全体2 2011年6月6日  神奈川県愛甲郡  (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)  中下・花 2009年5月16日  東京都日野市  左下・果実    同  上  右下・葉 2018年6月21日  東京都日野市  
 - 撮影記 :
 
 「清流の街」というキャッチフレーズのように、多摩川とその支流の浅川が流れる日野市は、川沿いに多くの自然が残る。その堤防沿いや河川敷の花を愛でるのが、遠出しない休日の花見だ。 
 いつものように堤防上を自転車で走っていると、この花の群落に出会った。ごく当たり前に見ている花にもかかわらず、撮影済みのリストには載っていなかったことを思い出し撮影した。 
 河川敷には大群落が広がっていたが、河川敷だけでなく、都市近郊の空地などでも普通に見られる大型のセリ科の花である。  
 
  
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