フキヤミツバ(吹屋三つ葉)

Sanicula tuberculata


フキヤミツバ1

  • 科名・属名
  • : セリ科 ウマノミツバ属

  • 特徴

  •  草丈8〜20cmの多年草。
     根出葉は長い柄があり、3全裂し、長さ、幅との1〜4cm。裂片はさらに2〜3裂する。
     花は花茎状の茎の先に、対生する葉状の総苞片の中心部から2〜3個の散形花序を出す。花は黄緑色でで小さい。

  • 分布・生育地

  •  本州(中部地方以西)〜九州
     山地の林下

  • 花期
  • : 4〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2010年5月2日 徳島県
     中 2009年4月25日 徳島県
     下・花 2010年5月2日 徳島県

  • 撮影記

  •  春先に咲き、産地も限られているこの花、平凡社の「日本の野生植物」では愛知県での記録で、情報収集したがすでに絶滅とのことであった。
     ならば、原記載産地の吹屋(岡山県)あたりに撮影に出かけようかと思っていたら、四国の情報があり、撮影に出かけた。
     4月末とはいえ、標高の高い山ではまだ多くの植物が芽吹いたばかり。そんな林下でごくわずかの株が花をつけていた。
     初めての花との出会いを喜んだが、よく見ると午前中の雨のせいか花粉が落ちてしまい写真とひては今一つの出来、また来る必要があるなと思った。

     翌年、再度訪れた。今度は天候に恵まれ、いい花の状態に出会えたが、大きな株は見当たらず、小さな株ばかりだった。

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フキヤミツバ2

花アップ