イヌトウキ(犬当帰)

Angelica shikokiana


イヌトウキ1

  • 科名・属名 : セリ科 シシウド属
     注.APG分類では学名(var. shikokiana)

  • 特徴 :
     草丈40〜80cmの多年草
     茎は下部からよく分枝し、無毛。
     葉は1〜3回3出羽状複葉で、小葉は長卵形、長さ4〜8cm。先は尾状に伸び、縁には低い鋸歯があり、表面は光沢がなく無毛で、裏面は白色を帯びる。
     花は長さ6〜15cmの複散形花序となり、白色の小さな花を多数つける。総苞片はなく、小総苞片は少なく線形、萼歯片はない。
     果実は長卵形で基部は湾入し、分果の背隆条は脈状、側隆条は狭い翼状、油管は各背溝下に1個、合生面に2個ある。

  • 分布・生育地 :
     本州(紀伊半島)、四国、九州 (国外:日本固有)
     山地の斜面、河原の岩石地

  • 花期 :   8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     2015年9月17日  徳島県三好市
     中、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     昨晩から気になっていた天気、朝起きるとやはり雨が降っていた。
     それほど危険な場所に行くわけではないからと、雨の中電車に乗って現地に向かう。
     山深い山中の小さな駅、大した観光地でもないこんな場所にも中国人や、外国人が降り立つ。いささかびっくり。
     深く刻まれた谷の岩場を探しながら歩く、雨も上がり青空さえ見える。
     岩場の隙間にしがみつくようにセリ科の花がポツポツ咲いていた。特徴である光沢のない無毛の葉もしっかり確認できた。
     しかし、川面からは十数メートルの高さがある岩場にも増水した後が見られ、よく流されずに残っていたなと感心させられた。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
イヌトウキ2

花

果実