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- 科名・属名 : セリ科 シシウド属
注.APG分類V、Wでは、学名(A. hakonensis var. hakonensis)
- 特徴 :
草丈30〜120cmの多年草。
茎は直立し、多くの枝を分ける。
葉は1〜2回3出羽状複葉、小葉や裂片は卵形〜広卵形で、長さ3〜8cm。質は洋紙質、縁には粗い鋸歯があり、裏面は淡色。葉柄は長く、基部は鞘状になる。
花は枝の先にやや小さめの複散形花序となり、緑白色〜帯紫色の小さな花を多数つける。花序には毛がある。萼裂片は目立たない。
果実(分果)は楕円形、背隆条は脈質、側隆条はやや広い翼となり、油管は各背溝下に1個、合生面に2個ある。
- 分布・生育地 :
本州(関東〜中部地方) (国外:日本固有) 山地の岩礫地
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 1998年8月23日 静岡県天城山 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花序 同 上 中下・花 2017年9月15日 神奈川県箱根 左下・果実、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
夏の終わりから秋の初め、箱根や天城の山に登ると、山頂部に近い岩礫地の登山道際で、地味なこの花が咲いているのが目に入る。
咲いているのか終わっているのかわからないようなこの花、目を近づけて見ると緑白色の花弁のついているのがわかる。
ただ、果実になった花も花弁が落ちているだけで、パッと目は大きな違いは感じられない。
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