カノツメソウ(鹿の爪草)

Spuriopimpinella calycina


カノツメソウ

  • 科名・属名 : セリ科 カノツメソウ属

  • 特徴 :
     草丈50〜100cmの多年草。
     茎は単一で直立し、上部で分枝する。
     根出葉や下部の葉は2回3出複葉、小葉の葉身は広卵形〜広披針形、長さ1.5〜5cm。先は次第に細くなり、基部はくさび形、全縁で上部の縁に鋸歯がある。質は薄く、両面の脈上に短毛がある。
     花は茎頂に少数の複散形花序をつくり、白色の小さな花をつける。総苞片や小総苞片は線形で短い。萼歯片三角形。
     果実は長楕円形で無毛、分果の隆条は細く目立たない。油管は各背溝下に2〜4個、合生面に4個ある。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:日本固有)
     山地の林下

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 1995年8月19日  東京都三頭山
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花序 2003年8月23日  東京都八王子市
     中下・花、左下・果実、右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     夏の終わりごろ、高尾山麓あたりの林縁のやや暗い場所で、弱々しい感じのこの花が咲いているのをよく見かける。
     特に目立つわけでもない暗い林下の白い小さい花、色飛びすること請け合いだ。そのうえ高さも50cmを超えるとあっては、積極的に写そうという意欲が沸いてこない。
     葉は中部以上の茎葉は3出葉であるが、下部の葉は2〜3出複葉になっている。

  • 葉

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花序

花

葉