コエンドロ(こえんどろ)

Coriandrum sativum


コエンドロ1


  • 科名・属名 : セリ科 コエンドロ属

  • 特徴 :
     草丈30〜100cmの1年草。逸出帰化。
     茎は中部から上で疎らに分枝し、無毛で、カメムシに似た異臭がある。
     葉は長楕円形、2回羽状複葉で小葉は深裂し、小葉は下部のものは広卵形で長い柄があり、上部のものは細く線形になる。
     花は枝先に3〜6個の傘形の複散形花序をつけ、白色で淡紫色を帯びることがあり、10個前後の小花をつける。花弁は5個、周辺部の花では径約1cm、外側の2個が大きくなり、中央部の花は同大。
     果実(分果)はほぼ球形、径約5mm、無毛。
     別名 コリアンダー

  • 分布・生育地 :
     逸出帰化(地中海原産)(各地で点々と逸出) (国外:世界中で香辛料として栽培されたものが一部逸出野生化)
     道端、荒地

  • 花期 :   5〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2021年5月25日  栃木県宇都宮市
     中・全体2、以下全て    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     あるスゲの撮影に訪れた栃木県宇都宮市の山間部、目的の花は見つけられず、ガッカリしながらバス停に向かう。
     すると舗装道路の歩道の隙間に、白いセリ科の花が何株か点々と咲いていた。
     周囲を見渡した所栽培しているものは見かけらなかったが、園芸種の逸出だろうと思い撮影した。
     調べると、コリアンダーという香辛料の1種で、平安時代から薬用として栽培されていたという記述があり、最近では若い植物はタイ料理には欠かせない植物と分かった。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
コエンドロ2

花