マツバゼリ(松葉芹)

Apium leptophyllum


マツバゼリ1

  • 科名・属名 : セリ科 オランダミツバ属
     注.APG分類では、マツバゼリ属(Cyclospermum)

  • 特徴 :
     草丈15〜70cmの1年草。帰化。
     茎はよく分枝し、全体無毛でセロリに似た香りがある。
     葉は互生し、2〜4回羽状に細裂し、小葉は線形で上部のものは糸状になり、終裂片は幅1mm程度。
     花は葉と対生する位置に小さな複散形花序をつくり、小さな花を多数つける。花弁は5個、白色。
     果実は広卵形〜ほぼ球形、径約1.5mm、2個の分果からなり、隆起する5脈がある。

  • 分布・生育地 :
     帰化(熱帯アメリカ原産) (国外:世界各地に広く帰化)
     畑、荒地、路傍

  • 花期 :   3〜10月?

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2017年5月20日  鹿児島県屋久島
     中上・全体2 2006年3月17日  沖縄県宮古島
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花1 2017年5月20日  鹿児島県屋久島
     左下・花2 2019年2月6日  沖縄県島尻郡
     右上・上部の葉 2017年5月20日  鹿児島県屋久島
     右下・下部の葉 2019年2月6日  沖縄県島尻郡

  • 撮影記 :
     沖縄の島嶼は本州では見られない植物が多く、どこを歩いても飽きない。
     自生種だけでなく、畑や路傍でも初めて見る帰化種が多い。
     この花、本州でも関東地方以西に帰化しているとされるが、沖縄や九州で見かけることが多い。
     松葉のような細い葉が特徴で、畑の雑草として、また家畜に有毒な植物として問題になっている。

  • 上部の葉

    下部の葉

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マツバゼリ2

花1

花2