ミヤマウイキョウ(深山茴香)

Tilingia tachiroei


ミヤマウイキョウ1

  • 科名・属名
  • : セリ科 シラネニンジン属

  • 特徴

  •  草丈10〜40cmの多年草。
     全体無毛で、茎は直立し、上部で枝を出す。
     葉は1〜4回3出羽状複葉で、小葉の最終裂片は幅0.5〜1mmの線状。
     花序は複散形花序となって多数つき、花弁は白色で径1.5〜2mm。萼歯片は披針形で、線形の総苞片と小総苞片がある。
     果実は長楕円形で長さ約4mm、隆起線が5本あり、油管は太い。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州(中部)、四国(剣山)
     高山の岩場

  • 花期
  • :  8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  1983年8月7日  長野県白馬岳
     中 2004年7月19日  長野県八ケ岳
     下・葉 2014年8月19日  岩手県早池峰山

  • 撮影記

  •  セリ科の高山植物の中で葉がこんなに線状になる花は他にないので、同定に苦労することなく安心して撮影できる。
     よく似た仲間とどこが違うのか、その違いを確認して撮影しておかないと、あとでまた同定に苦労することになる。
     重い図鑑を携帯したり、全部違いを覚えていればいいのだが、記憶はすぐにあやふやなものになってしまい、現地で「えーと・・・」を繰り返すことが度々だ。
     ただ、最近は山上でもインターネットで検索できたり、事前にデジカメや携帯で検索表や写真を撮影しておくなど、現地でチェックできる方法が増えてきて楽になった。

    同じ科の仲間の花
ミヤマウイキョウ2

葉