モミジチドメ(紅葉血止)

Hydrocotyle batrachium


モミジチドメ1

  • 科名・属名
  • : セリ科 チドメグ属

  • 特徴

  •  草丈10〜50cmの多年草。
     茎は細く、匍匐性で、草丈の高い草地では、他の者に寄りかかって伸びる。
     葉は円形〜卵形で、長さ1〜2.5cm、幅1〜3cm。3深裂し、裂片はさらに3裂する。葉柄は細く有毛。
     花は葉腋からでた短い花柄の先に傘形花序に2〜3個つき、白色〜帯黄白色。
     果実はやや円形で、径約0.8mm。

  • 分布・生育地

  •  沖縄、本州(壱岐?)  原野、草地

  • 花期
  • : 8〜10月?

  • 撮影月日・場所

  •  2010年9月12日 沖縄県西表島
     中、下左・花、下右・葉   同上 

  • 撮影記

  •  いつも牛が放牧されていて、仮に植物があったとしても食べられてしまっているだろうと、入る気も起きなかった牧草地。あちこちにある糞を除けながら入ると、思ったより多くの植物が生えていて驚かされた。
     深く切れ込む葉が特徴のこの花、背丈の高い草にもたれかかるように伸び、中には50cm近い株もあった。
     葉も花もできるだけよくわかるよう、周りの草をそっとずらそうとすると、軟弱な茎はすぐに倒れてしまい、なかなか都合のいい被写体になってくれない。
     草の中でじっと身をかがめていると、暑さと草いきれであっという間に汗まみれ、撮り終えた時には全身びっしょりだった。

    葉

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モミジチドメ2

花