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- 科名・属名 : セリ科 チドメグサ属
注.APG分類では、ウコギ科(ARALIACEAE)
- 特徴 :
草丈10〜20cmの匍匐性の多年草。
茎は地を這い、節から斜上する枝を出し、先は斜上する。
葉は互生し、円形で径3〜6cm、掌状に5〜7浅裂する。基部は深い心形、縁には鈍鋸歯があり、表面に毛がある。
花は斜上した茎の葉腋から1〜数個の小さな散形花序を出し、花は球状に集まり、5弁花で帯緑色〜緑白色。
果実(分果)は平たい球形。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方南部以西)〜九州 (国外:東南アジア、東アフリカ、オーストラリア) 山地の湿った林下
- 花期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2001年8月25日 東京都高尾山 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 2006年9月4日 鹿児島県屋久島 下左・果実 2016年9月21日 宮崎県尾鈴渓谷 下右・葉 同 上
- 撮影記 :
この仲間の中では一番大きな葉をつけるが、花は花茎が短く葉の陰に隠れるように咲くうえ一つ一つの花は小さく、目立つのは金平糖のような果実だ。
関東地方以西のやや湿り気の多い山道際などで葉を見かけることが多く、高尾山でも暗い林下の道沿いには少なくない。
ただ、あまりにも地味なため、他の目立つ花に気をとられ、そのつもりで見ていないとつい見落としてしまう。
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