セリモドキ(芹擬)

Dystaenia ibukiensis


セリモドキ

  • 科名・属名 : セリ科 セリモドキ属

  • 特徴 :
     草丈30〜90cmの多年草。
     根は太く、茎は直立し、上部で分枝し、節に白毛がある。
     葉は2〜3回3出羽状複葉、小葉は卵形で薄く、不規則に切れ込み、縁に短毛がある。
     花は複散形花序となり、花弁は白色。総苞片や小総苞片には細くて細かい毛がある。、花柄の内側にも白色の短毛がある。
     果実は楕円形で平たく、長さ3.5〜8mm。分果の背隆条は高い翼状になり、側隆条は更に広い。油管は不規則で多数ある。

  • 分布・生育地 :
     本州(日本海側) (国外:日本固有)
     山地

  • 花期 :   7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2016年7月30日  広島県三次市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花序、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     長野県でこの花を探したことがあったが、見つけられずガッカリして帰った記憶がある。
     その花に遠く離れた中国地方の山間部で出会うとは、花との出会いはいつも面白い。
     日本と朝鮮に一種ずつ分布するようであるが、比較的見かけることの少ない種である。
     ただ、セリ科の同定は本当に難しい。

  • 葉

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花序

花