シムラニンジン(志村人参)

Pterygopleurum neurophyllum


シムラニンジン

  • 科名・属名
  • : セリ科 シムラニンジン属

  • 特徴

  •  草丈80〜120cmの多年草。
     葉は1〜2回3出複葉で、長さ10〜20cm。小葉は線形で長さ3〜15cm、幅3〜5mm、1脈が目立つ。
     花は枝先に複散形花序をとなって小さな花を多数つけ、花冠は白色。総苞片と小総苞片は細長く、短い。萼歯片は三角形。
     果実は扁長楕円形で長さ3.5〜4mm、分果の横断面は5角形、隆起線が竜骨状に張り出す。油管は扁平で大きい。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東地方)、九州(北部)
     湿地

  • 花期
  • :  8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年9月8日  大分県玖珠郡
     中上・花 2003年8月24日  栃木県渡良瀬
     中下・花2 2014年9月13日  大分県由布市
     下左・果実、下右・葉    同  上

  • 撮影記

  •  湿地に生えすらっと伸びた細い葉が特徴的なこの花、もともと生育している地域や数が少ないうえ、低地の湿地が減少していることもあって、目にすることは少ない。
     そのうえ、暑い夏の盛りに咲くため苦労して写しても、他の植物と混じりあって葉の状態がはっきりしないなど、納得できる出来栄えにならないことが多い。
     和名のシムラはこの花が多かった東京都板橋区志村町からきているとのことであるが、今の街の姿からは想像もできない。

    葉

    同じ科の仲間の花
花1

花2

果実