シシウド(猪独活)

Angelica pubescena


シシウド

  • 科名・属名
  • : セリ科 シシウド属

  • 特徴

  •  草丈1〜2mの多年草。
     茎は太く毛があり、上部で分枝する。
     葉は2〜3回羽状複葉で、小葉は長楕円形で長さ5〜10cm。先は急に尖り、両面に毛がある。頂裂片の基部は羽軸に流れて翼となる。葉柄の基部は鞘状でふくらむ。
     花は枝先に大型の複散形花序となり、白色の小さな花を多数つける。総苞片も小総苞片もない。
     果実は広楕円形で、長さ6〜10mm、両端はへこむ。

  • 分布・生育地

  •  本州〜九州  山地の草地

  • 花期
  • :  8〜11月

  • 撮影月日・場所

  •  2004年7月18日  長野県霧ヶ峰
     中上・花 2013年7月28日    同  上
     中下・果実    同  上
     下左・葉 2014年7月21日    同  上
     下右・葉柄基部    同  上

  • 撮影記

  •  高原や山地で、他を圧倒するかのように壮大な花を咲かせ、よく目にする花である。
     昔、カミキリムシの採集に熱中していた頃は、植物については無知だったものの、この花は虫にも好評のようで、多くの訪花性の花カミキリが見られることからすぐに花の名前を覚えた。
     この花にネットをかぶせて揺らし、ネット中に振い落とされた虫を見る時は、どんな虫が入っているのかとドキドキしたものだった。
     今でも花が咲いていると、どんなカミキリムシが来ているのかなと、つい花を覗きこんでしまう。

    葉柄基部

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花

果実

葉