ツクシゼリ(筑紫芹)

Angelica longeradiata


ツクシゼリ

  • 科名・属名
  • : セリ科 シシウド属

  • 特徴

  •  草丈20〜40cmの多年草。
     茎は小数の枝を分ける。
     葉は2〜3回3出羽状複葉で、小葉は細裂し、裂片はさらに細裂する。葉柄の基部は、下部または全部が鞘状にふくらむ。
     花は複散形花序になり、白色の小さな花を多数つける。総苞片はなく、小総苞片は線状で数個ある。
     果実は楕円形で、長さ約4mm、両翼は狭い。

  • 分布・生育地

  •  本州(岡山県)、九州  山地の岩礫地

  • 花期
  • : 8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  1994年9月3日 熊本県阿蘇山
     下・花 1994年9月2日 大分県大分郡

  • 撮影記

  •  阿蘇山の山頂、カルデラ底にあたる草千里は広々とした草原だ。
     牛や馬が放牧されるため、背の高い草は食べられてしまい、所々に見える背丈のある緑は、刺が多く牛も食べないツクシアザミだけだ。
     観光するしかないかと歩いていると、礫地にこの花がいくつか咲いているのが見つかった。
     この花、刺もないのに何故牛に食べられなかったのだろう。セリ科の植物は薬草として使われることが多いが、薬効≒毒とも考えられ、そのことを牛も知っているのだろう推測し、勝手に納得した。

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花アップ